会頭ご挨拶・歴代名簿

会頭ご挨拶

第55代 会頭 仲野 真司

盤谷日本商工会議所(JCC)は現在、会員企業数1,772社を数える世界最大規模の在外日本人商工会議所です。1954年に設立されて以降、65年にわたりタイにおける投資環境整備や貿易促進など経済発展に資する事業をはじめ、タイの皆様への教育支援など、タイ社会への貢献活動にも積極的に取り組んでおります。

さて、2019年は日タイ両国にとって新たな時代が始まる節目の年となります。5月には、日本では新天皇陛下がご即位され、タイではワチラロンコン国王陛下の戴冠式が執り行われます。タイにおいて国王陛下の戴冠式が行われますのは、1950年のプミポン前国王陛下の戴冠式以来69年ぶりとお伺いしております。このような貴重な機会にタイに駐在しておりますことを、非常にうれしく感じるとともに、この大変おめでたい日を迎えられますことを、タイ国民の皆様、在タイ日系企業の皆様とともに、心からお祝い申し上げます。

また、タイでは去る3月24日に総選挙が実施され、5年ぶりに選挙を経た政権が誕生する年となります。JCCでは、これまでも「要望活動を通じたビジネス環境の改善」に積極的に取り組んでまいりましたが、今後発足する新政権に対しましても、速やかに面談の申し入れを行い、在タイ日系企業の声を届けたいと思います。要望にあたりましては、これまでタイ政府が取り組んできました「タイランド4.0」「EEC、東部経済回廊」などの政策の継続に加え、10年先、20年先のタイが競争力のある国となるよう、人材育成やインフラ整備にも着実に取り組むよう伝えてまいります。

さらに今年は、タイがアセアンの議長国を担う年でもあります。タイ政府には、これまでに以上にアセアンにおけるリーダーシップを発揮し、域内の自由貿易の牽引役となっていただくことを期待したいと思います。JCCといたしましても、FJCCIA(アセアン日本人商工会議所連合会)とリム・アセアン事務総長との対話をタイで開催することを予定しています。この対話は2008年に、JCCがアセアン地域の10ヶ所の日本人商工会議所に呼びかけて始まったもので、今回が12回目、タイでは3回目の開催となります。アセアン域内の経済活動がより円滑となるよう、各地日本人商工会議所と協力し、アセアン事務局、アセアン各国に私たちの要望を伝えてまいりたいと思います。

これらの活動につきましては、会員各位のご協力の上に成り立っておりますことは言うまでもありません。皆さんが事業を進められる中で、何かお困りのことがございましたら、部会、委員会、各種調査、事務局などを通じまして、ぜひ、忌憚なきご意見をお寄せいただければと思います。

今後とも引き続き、皆様からの暖かいご支援、および積極的なJCC活動へのご参画を賜りますことをお願い申し上げます。

2019年4月